フリーランスのデザイナーが自分のWEBサイトに必ず掲載しているのが「仕事実績」です。
しかし多くのデザイナーは仕事実績を自分の作品集として掲載しており、キレイなギャラリーとして運営しています。
もちろん自分のデザイン制作物を魅力的に見せることは大切ですが、これでは集客できる仕事実績にはなりません。
というのが、多くの企業経営者は完成されたデザイン制作物をみてもキレイとは思っても、効果があるとは感じにくいからです。
経営者、とりわけ中小企業の経営者に関しては、とにかくデザインされたものを利用した上で出る結果が大切なのです。ですから「仕事実績」には「このデザイナーに頼む理由」が書かれている必要があるからです。
その理由とは、デザインが出来上がって行く課程やそのデザインになった意味です。経営者はロジカルな考え方を持つ方が非常に多いので、「なるほど、だからそのデザインなのか」と納得してもらうことが大切です。
また画像が掲載がされているだけでは、googleなどの検索エンジンでヒットさせることが難しくなります。
その意味でも集客できるコンテンツとして利用できる、制作実績を作る必要があるのです。
それでは、WEBサイト掲載用の集客できる仕事実績の作り方を見ていきましょう。
この記事は「フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜」のSTEP.06に該当する記事です。
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜
\関連記事もチェック/
「デザイナーの独立」記事一覧へ
デザインをすることになった経緯を書く
デザイン制作物の説明をするために、まずはそのデザインを担当することになった経緯を書きましょう。
具体的には次のような内容を文章にまとめて書くと良いでしょう。
- クライアントがデザインを依頼した経緯
- 自分がデザインを引き受けた理由
クライアントがどういう目的で、どのようなビジネス上の課題を解決するために、デザインを依頼してきたのかを丁寧に書いた上で、自分自身がどのような決意を持って引き受けたのかを書いておきましょう。
デザインをしたことで目指す目的を書く
すべてのビジネスは問題解決です。
ですからデザインを提供するということは、クラインアントが持つ課題を解決することに他なりません。
そこで仕事実績として掲載するデザイン制作物は、何を目的に作られたのかを明確に書いておきましょう。
例えばチラシデザインであれば「新規顧客の来店目的」なのか、「既存顧客のリピート」目的なのかなどです。
目的によって同じ商品・サービスの宣伝用だとしても、デザインされるものは変わってくるはず。
今回のデザインの目的は何なのかを伝えることが重要です。
デザインを考える課程・試行錯誤を書く
次にデザインを考えて作り上げる試行錯誤の課程をアップします。
具体的には実際に作った提案を不採用になったものまで掲載する。同じデザインであっても。目的に合わせて色・書体などを試行錯誤したサンプルを掲載するなどです。
こんなに深く考えて、こだわってデザインされているのだということが伝わる内容にすることが大切です。
この「労力」が伝わると仕事を受ける際の価格交渉にも使うことができます。パッと思いつきで短時間でデザインしているわけではないということを伝えましょう。
一般的にクラアントはデザイナーの仕事は感性やセンスメインでササっと作っていると考えがちです。
しかしアートではなく商業デザインをしているわけですから、そうではないですよね。このことを伝えることはクライントとデザイナーの双方にとって大切なことです。
そのデザインに決まった理由を書く
最後に、目的達成のために「採用されたデザインになった理由」をきちんと書いておきましょう。
このような目的で、この書体を選び、この配色になり、このデザインになったということを文章で伝えましょう。
ここで「なるほど、だからこのデザインなのか」と思ってもらえれば、あなたに依頼を出すきっかけにもなるでしょう。
クライアントの概要を書く
また締めにクライアントの概要を書いておきましょう。この仕事はどんなクライアントのものであり、実態のある仕事であることを伝えるためです。
また、合わせてクライアントの宣伝も合わせて行うことにもなります。
具体的には次のような内容を箇条書きで書くのが良いでしょう。
- クライアント名
- 業種
- 事業概要
- 所在地
- WEBサイト・SNSへのリンク
これは筆者自身よくあることですが、誰かがクライアント名などで検索をかけた時に仕事実績のページが引っかかり表示されることがあります。
そこから、自分のことを知ってもらえることがありました。「あの企業の仕事をしていたのを拝見したので、ご連絡しました。」と仕事につながったこともあります。
お客様の声ページへリンクを貼る
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜の記事のSTEP.07のWEBサイト掲載用の集客できるコンテンツ型「お客様の声」の作り方【フリーランスデザイナー向け】の記事で解説しているように、お客様の声コンテンツは別で作るのですが、そのページへのリンクを貼っておくことをも大切です。
なぜならば、この制作実績ページはデザイナー側の考え・頭の中を詳しく書いたものであり、クライアント側の考え方ではないからです。
WEBサイト掲載用の集客できるコンテンツ型「お客様の声」の作り方【フリーランスデザイナー向け】
最後にクラインアント側のデザインに対する客観的意見につなげることで、新規で依頼しようとするクライアントの気持ちを後押しすることができます。
デザイン制作実績も集客のためのコンテンツにしよう
ここまで説明したきたように、デザイン制作実績はキレイな作品ではなく「集客のためのコンテンツ」にしてしまいましょう。
このコンテンツが充実してくることで、手間のかからない仕事の受注ができるようになります。
依頼してくるクライアントもこちらの考え方を理解しており、同じ方向を向いていることが多くなるので、スムーズに仕事が進む案件が増えてきます。
またこのような制作実績の作り方をしておくと、自然とgoogleなどの検索エンジンにもヒットするようになります。
理由は画像だけでなく、関連するキーワードが文章として自然に組み込まれるからです。
ぜひこの記事の内容を参考にして、集客できる掲載実績コンテンツづくりに取り組んでみてください。
この記事は「フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜」のSTEP.06に該当する記事です。
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜
自分で集客できるまでは、案件紹介エージェントを利用しよう
フリーランスデザイナーとして自分で集客ができるようになるまでは、比較的高単価の仕事を安定して紹介してもらえるエージェントを利用しましょう。
無料で登録できるのでデメリットはありませんし、うまくいけば定期案件を獲得できる可能性もあります。
紹介された仕事で売上をあげながら、自分の専門性を高めていくと安定感があって良いですよ!
案件紹介エージェントは、仕事案件・業務委託求人を紹介してくれるエージェント・サービスとメリットまとめ【フリーランスデザイナー向け】の記事でオススメをまとめています。参考にしてください。
仕事案件・業務委託求人を紹介してくれるエージェント・サービスとメリットまとめ【フリーランスデザイナー向け】
\関連記事もチェック/
「デザイナーの独立」記事一覧へ