デザイナーとして仕事をしていると、クライアントのイメージや魅せ方などのブランディングをトータルでお手伝いする機会を頂くことがあります。
しかしブランディングという領域の中で「デザイン」はあくまで一つの手段です。そこでデザイナーとしてブランディングに関わる場合に役立つブランディングの全体像を理解しやすいオススメのビジネス書をご紹介します。
デザイナーの仕事とは。デザインの意味と知っておくべきデザイン業界のこと。の記事でも説明していますが、これからのデザイナーはただ美しい見た目をデザインする「狭義のデザイン」だけでなく、コンセプトやビジョンなどの戦略部分から関わる「広義のデザイン」ができることが大切です。
以上のような意味でも、ビジネスという観点から「ブランディング」を理解できる本は役に立つはずです。
参考:デザイナーの仕事とは。デザインの意味と知っておくべきデザイン業界のこと。
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社員を本気にさせるブランド構築法
「ブランド・マネージャー」を養成する専門機関である一般財団法人ブランドマネージャー認定協会の本。
ブランドの目的と定義から始まり、ちチームとしてブランディングを進める方法がステップ順に分かりやすく解説されています。まず始めに全体像を理解するために読んでおきたい本です。
ブランドのはじめかた
ブランディングデザイナーとして有名なエイトブランディングデザインの西澤明洋氏と、老舗をブランド化したことで有名な中川政七商店の中川淳氏の共著。
様々な事例とともに、エイトブランディングデザインの提唱するフォーカスRPCDというステップによるブランディングの考え方を学ぶことができます。
ブランドのそだてかた
上記で紹介したブランドのはじめかたの続編となる本。ブランドのはじめかたがブランドを作る手法の本であることに対して、「ブランドを育てる」にフォーカスして事例とともに学べる本。
ブランドは作っただけでなく、育てていく必要があります。これらの2冊を合わせて読むことでより理解が深まります。
今より高く売る!小さな会社のブランドづくり
小さな会社のブランドコンサルタント村尾隆介氏の著書で、中小・零細企業が限りある予算の中でブランド価値をつけて商品を高く売るための考え方が書かれた本。
フリーランスのデザイナーであれば中小・零細企業のブランディングに関わることも多いと思います。そこでこの本に書かれているデザイン以前に「言葉」から始めることを取り入れるとデザインの説得力を増すことができます。
小さな会社のはじめてのブランドの教科書
お金をできるだけかけずに小さな会社がブランディングする手法を事例とともに解説している本。
マーケティング的な観点から小さな会社のブランディングの基本を学ぶときに、非常に分かりやすい本なので、デザインをする前のヒヤリング時点でこのような視点を持てると強みになります。
ブランディング7つの原則
世界のトップブランドや日本のブランドの事例を交えつつ、学問的にブランディング戦略を分析している本。
やや難しい内容の本ではありますが、ブランディング戦略の全体像を理解して、その中のデザインの役割を知ることはデザイナーとして大きな武器になリます。
ブランディング戦略をデザイナーとしてのブランドに取り入れよう
この記事で紹介したブランディングに関わる本の内容は、クライアントに対してブランディングデザインを提案する際はもちろん役に立ちますが、実は自分のデザイナーとしてのブランディングにも役に立ちます。
これらの本の中で共通して訴えられているのは、実は「フォーカスして差別化」することです。
当サイト Designer BASE のフリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜という特集記事の中にもその重要性を書いており、別記事:独立したフリーランスデザイナーが集客する戦略。選択と集中でオンリーワンの専門家を目指そう。という記事でその手法の一つを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜
独立したフリーランスデザイナーが集客する戦略。選択と集中でオンリーワンの専門家を目指そう。
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