デザイナーになりたいけど、どんなデザイナーが、どんな仕事をしているのかよく分からない。詳しく知りたい!
そんな方に向けて、この記事では「代表的なデザイナーの種類・仕事内容」について説明していきます。
ちなみに、ひとくちにデザイナーと言っても、本当に多くの「〇〇デザイナー」が存在しています。これからデザインを仕事にしたいと考えている方は、まず世の中に存在するデザイナーの種類をざっくりと把握することをおすすめします。
デザイナー自体は、資格もいらないですし、誰でも名乗ることができる職業です。
しかしデザイナーの種類によっては、戦略的に考えて、大学または専門学校で学ばないと就きにくい職種もあります。
ですので、年齢や置かれている環境・状況も踏まえ、自分の目指すべき道を探すことが、デザイナーとして活躍する近道になります。
なお、デザイナーの仕事とはの記事を事前読んでおくと、デザイナー職についての理解が深まると思います。
参考 デザイナーの仕事とは?
また、未経験からデザイナーになる方法については、未経験からデザイナーになれる?|職業・環境・年齢別にデザインを仕事にする方法の記事を参考にしてください。
それでは様々なデザイナーの種類と仕事内容を見ていきましょう。
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グラフィック系デザイナー
グラフィックデザインとは、主に平面のデザインのこと。最終のアウトプット先は「紙媒体」となることが多く、一般的に一番分かりやすいデザイナー像だと思います。
しかも技術の進歩、機材の価格が安くなったこと、勉強する環境の増加という追い風もあり、未経験から独学でも参入しやすくなったこともメリットです。
とても幅広いデザイン領域のある分野なので、広告デザイナーなど細分化された名称で呼ばれることもあります。
グラフィックデザイナー
平面・紙媒体のデザインを手がける職業。名刺・封筒などのビジネスツールから、チラシ・ポスター・DMなどの広告宣伝ツールまで幅広く手がける。
より専門領域を狭めることで、下記のような個別の名称の職業名もあります。
参考 DTPデザイナーとは?
DTPデザイナーという言葉を度々目にします。ちなみに、DTPとはDesk Top Publishing(机上出版)の略で、コンピュータ上(机の上)だけで出版印刷物を作ること。
パソコンが普及する前に、紙に貼り付けるなど、手作業で行っていたレイアウト作業をコンピュータで行うようになったことで出現した言葉です。つまり、現在は基本的にはグラフィックデザインはDTP作業なので、「DTPデザイナー」という職業は現場で聞くことはあまりありません。
広告デザイナー
グラフィックデザインの中でも、特に広告・宣伝に特化したデザイナー。
広告代理店や企業のデザイン部などで働くことが一般的で、新聞広告やTVCMのグラフィック、チラシや店頭POPなどの販売促進ツールをデザインします。
独立開業してデザイン事務所や広告会社を立ち上げることも可能。広告代理店とパートナーシップを組み、フリーランスで働く人も多いです。
ブランディングデザイナー
グラフィックデザインの中でも、企業のCI(コーポレートアイデンティティ)やVI(ビジュアルアイデンティティ)に専門特化して、企業イメージをビジュアル的に作り上げていくデザイナー。
ロゴや企業カラーなどを戦略的に設計した上で、名刺・封筒などのビジネスツールに落とし込んだり、WEBサイトや看板も含めてトータルに統一されたメッセージをデザインします。
近年、デザインの重要性が理解され始めたことで、大きな需要がある領域。デザイナーの仕事とは?で説明している「広義のデザイン」ができることが必須となります。
参考 デザイナーの仕事とは?
パッケージデザイナー
グラフィックデザインの中でも、パッケージデザインに特化したデザイナー。
お菓子やジュースなどの食品や、工業製品のパッケージをデザインします。主にメーカーのデザイン部や、パッケージ印刷会社、グラフィックデザイン事務所で働くことが多いです。
グラフィックデザインの中でも「立体」を扱う職業なので、展開図や専門的な印刷知識が必要。食品の成分表示などについても理解しているとベター。
デザイン事務所の他、食品メーカーや化粧品メーカーなどのデザイン部で働くことも可能です。
エディトリアルデザイナー
主に雑誌やカタログの紙面をレイアウトデザインするデザイナー。
主に、出版社や編集プロダクションで働くことが一般的です。地方であればタウン情報誌や、フリーペーパーなどを発刊する会社が多い。
ページ物となる本の印刷知識が必須。フリーランスとして活動する場合は、定期刊行物なども多いので、安定した受注ができる場合もある。
ブックデザイナー
上記のエディトリアルデザイナーが主に雑誌などの紙面をレイアウトすることに対して、書籍の装丁(そうてい)デザインをするデザイナー。
書籍の表紙や帯、製本や紙の種類などを検討して、必要があればイラストレーターなどと連携して「本」を作りあげる仕事。デザイン事務所や個人で活動するデザイナーが多い印象。製本知識など、本に関する幅広い知識が必要な職種です。
雑貨デザイナー(紙系)
グラフィックデザインのスキルを利用して、様々な紙雑貨をデザインする職業。
紙製文具や、便箋・ポストカードはもちろん、業者と連携してスマートフォンケースやTシャツ、バッグなどをデザインする。
雑貨メーカーで企業の製品をデザインしたり、個人で製品を作って自分でメーカー・ブランドを立ち上げることも可能。
参考 デザイナーが起業する方法
キャラクターデザイナー
どちらかというとイラストレーターに近いのですが、企業やイベント・商品ブランディングのためののキャラクターをデザインする仕事。
1枚絵のイラストだけではなく、パッケージや着ぐるみなど、さまざまな使用方法を想定したバリエーションまで描く必要があるます。
印象に残るためのアイデアや、絵を描くスキルがあると成功しやすい。単体での仕事受注は多くないため、グラフィックデザインを軸に、キャラクターデザインを打ち出すことで仕事を獲得しやすい。
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WEB系デザイナー
主にWEBサイトやWEBサービスに関わるデザインをする仕事。現在はインターネット全盛の時代であり、まだまだ需要が多い職域。
デザイン知識だけでなく、インターネットやアクセス解析などのデータ管理など、デジタルな知識とスキルが必要な仕事です。
関連記事 WEBデザイナーとは?
特に今後はプログラミングとのダブルスキルがあるデザイナーは重宝されるはずです。非常におすすめの領域です。
参考 デザイナーがプログラミングスキルを身につける相乗効果とメリット
参考 プログラミングとデザインが学べるオンラインスクール・学校まとめ
WEBデザイナー(フロントエンド)
主に企業のWEBサイトの「見た目、動きの表現」をデザインする仕事。
ちなみに、デザインした内容をWEBサイトとして表示できるようにするには、HTMLとCSSなどの言語を使ってコーディング(コードを書く)する必要がある。そして、コードを書く職業として「コーダー」があるが、よほど大きな仕事でない限り、WEBデザイナーがコーダーを兼ねることも多い。
WEBデザイナー・コーダーは学習できるオンラインサービスやスクールも充実しており、独学できる書籍もあるので学べる環境は整っています。
ただし、日々進歩している業界なので、技術に関する勉強を続けることが必須。なお、デザインにあたり、普遍的な「グラフィックデザイン」の知識があると役に立ちます。
UI/UXデザイナー
UI(ユーザーインターフェース・ユーザーが接触する画面)、UX(ユーザー体験)をデザインする職業。
WEBサービスなどが如何に分かりやすく機能的に使えるか、如何に心地よく体験できるかなどを踏まえて、画面配置やボタンデザインなどを考えて作りこむ。
比較的新しい職域で発展途上。需要も拡大していくと思われるので、今しっかりと身につける価値は大です!
デザインスキルとプログラミングスキルを駆使することで、見た目だけでなく、動きもデザインすることができるニーズが大きい分野です。
参考 プログラミングとデザインが学べるオンラインスクール・学校まとめ
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プロダクト系デザイナー
工業製品のデザインをする職業。
職域は電子レンジなどの家電から、車や家具まで幅広い。それぞれのジャンルに応じた専門知識が必須で、強度・電気・電子なども含めて工学系の知識も求められる。
主にメーカー内で働いたり、伝統的な産業の場合は、職人として弟子入りすることで、修行から始めることが多い。
デザイン系の大学や専門学校で学ぶことが、プロダクトデザイナーになる近道です。
参考 デザイン系大学・専門学校で学び、デザイナーになる方法・手順とメリット・デメリット
インダストリアルデザイナー
工業デザイナー。
ボールペンなどの文具から電車・家具まで、幅広く工業製品を手がけるデザイナー。学校などで学ぶことで就職できることが多く、個人で未経験からでは参入障壁が高い。
しかし3DCAD(3次元キャド)を学べば、3Dプリンタの発達などにより、モノづくりのためのプラットフォームを利用することで個人でメーカーを立ち上げることも可能な時代になってきている。
ファッションデザイナー
洋服やアパレル用品をデザインする仕事。
専門学校などで学んでアパレルメーカーに就職することが多いが、趣味から始めて自分でブランドを立ち上げている事例もある。
最近はデザイン画をアップすれば、パターン・縫製をしてくれるアパレルブランド立ち上げサービスなどもある。
参考 STARted(スターテッド) | あなたのイラストが服になる!アパレルブランド立ち上げサイト
自分の目指すデザイナーに種類・仕事内容を理解しよう!
このページでは代表的なデザイナーの種類と仕事内容についてまとめました。
もし興味を持ったのなら、ぜひデザインを仕事にする魅力とメリットのページも読んで見てください。デザイナーを目指すためのプランが、より具体的になると思いますよ。
デザイナーを目指すなら、未経験からデザイナーになれる?を参考にしてください。あなたの現在の状況別にデザインを仕事にする手順を書いています。
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