デザインスキルを活かして起業したい!
そんな人のために、この記事ではデザイナーが起業する方法を書いています。
デザイナーは非常に多様な働き方ができる職業ですが、その中でもスキルを活かして飛躍するために起業を考えてみるのも、ひとつの働き方です。
ちなみに、ここでいう起業とは、独立・フリーランスになることと似ているようですが、実は大きく違います。
そこでまずは、フリーランスと起業の違いを説明した上で、魅力のあるデザインスキルを活かした起業と、その事例を紹介します。
※フリーランスデザイナーとして独立したい場合はこちらをチェック!
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜
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起業とフリーランスの違いとは?
まずはデザイナーが起業することと、フリーランスになることの違いを説明します。
フリーランスとしての働き方について
フリーランスになるということは、あくまでデザイナー職(デザインをするプレイヤー)として、企業の仕事を受注して仕事することです。
デザインするスキルをクライアントに提供するので、フリーランスにとってはデザインスキルそのものが商品というイメージでしょうか。
起業ではなく、フリーランスとして独立する方法を知りたい場合は、フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜の記事を参考にしてください。筆者の経験に基づいた手順をステップ順に解説しています。
フリーランスデザイナーの独立・起業マニュアル〜個人で稼げるデザイナーになる方法・10ステップ〜
デザイナーが起業することについて
フリーランスに対して起業とは、デザインスキルを活かして自分の製品・サービスを作り出し企業や個人に売ることです。
フリーランスとの大きな違いは、依頼されたものを形にするのではなく、自分自身で製品(プロダクト)やブランドをつくることです。
実は、フリーランスとしての働き方は、サラリーマンがひとつの会社からデザイン業務を依頼されているのと同じで、仕事の出先が複数になっているだけです。
つまり「依頼」ありきの商売なのです。「依頼」をもらうための営業をしているのです。
「依頼」があって初めて、作るものが決まってきます。そして、作り終わったら終わりです。
しかし「起業」するということは、自分で「製品」なり「サービス」を作って、それを売っていくことです。作ったものを、売れる限り売っていきます。
もちろん時には改善して、より良いものにしていきます。
起業とはすなわち「事業」を起こすことです。
職業としてのデザイナーから、一歩飛躍して商品を作り、経営をしていくことになります。
経営・マーケティングの視点がフリーランスよりも必要になりますが、これができると、クライアント(お客様)に左右されることがなく、自分で仕事をコントロールすることができます。
デザイナー業務のリスク分散として、並行して事業を行うこともおすすめです。
なお、デザイナーの様々な働き方については、デザイナーの多様な働き方・ワークスタイルとは?|就職・転職・独立・起業など魅力的なキャリアを送ろうの記事も参考にしてください。
デザイナーの多様な働き方・ワークスタイルとは?|就職・転職・独立・起業など魅力的なキャリアを送ろう
それでは、デザインスキルを活かした起業について詳しく見ていきましょう。
デザイナーの強みを活かして事業をつくる
起業というと大きな事業を始めるイメージかもしれませんが、ここでいう起業とは「デザインのスキルを活かして、受託以外の事業を作ること」だと思ってください。
デザイナーの強みは、多くの他の職業と違って自分でデザインができること、自分でモノが作れることです。
つまり売るための商品を作ることができるのです。
もちろん生産は工場を探して依頼するかもしれませんが、商品開発は自分でできます。
このスキルを受託先であるクライアントのために活かすだけなのは、もちろん有意義ですが、それだけでは勿体ないですね。
何度でも、いくつでも売れる「商品」を作ってみることをおすすめします。
デザイナーの起業例
具体的にイメージしやすいように、いくつか例を上げておきます。
文房具や雑貨を作って販売する
グラフィックデザインのスキルを利用して、文房具や雑貨を作って販売している例が「HI MOJIMOJI」さんです。
紙製の文房具やツールを、オンラインショップを利用して企画制作販売しています。情報発信も積極的にしているので、ぜひWEBサイトをやSNSをチェックして見てください。
参考:HI MOJIMOJI(http://www.hi-mojimoji.com)
自作した書体を販売する
グラフィックデザインのスキルを活かして、自作した書体を販売しているのが「フロップデザイン」さんです。デザインを志す方であれば有名なので、知っている方も多いと思いますが、データ販売という大変利益率の高い商売ですね。
参考:フロップデザイン書体販売ページ(https://www.flopdesign.com/shopshop.html)
無料素材サイトを運営する
無料素材サイトを運営して、高解像度データ販売や広告収入を得るモデルを展開しているのが「いらすとや」さんです。
無料素材を目的に大量に集まるアクセスを利用した「広告収入」と、印刷などに高品質に使える素材を「データで販売」するという利益率の高い商売は見本になります。
テイストの違うイラストや、アイコンなどの素材でも応用できる可能性はありますね。
参考:いらすとや(http://www.irasutoya.com/)
事業内容はアイデア次第です。自分の強みを活かして考えてみましょう。
デザイナーが起業する方法
起業する内容・方法は様々ですが、ここでは小さく始める方法を紹介しておきます。
まずは小さく始めて、マーケティングや経営の勉強をしながら進めていくのが良いのではないでしょうか。
便利なサービスを使って小さく始める
最近はグッズ作りや販売をサポートしてくれる便利なサービスが、いくつも存在しています。代表的なものに次のようなものがあります。チェックしてみてください。
ネットショップオーナーのためのオリジナルグッズ発注サービスcanvath(https://www.canvath.jp/)
ものづくりがもっと楽しくなるグッズ制作サービスpixiv FACTORY(https://factory.pixiv.net/)
このようなサービスを使った場合は、デザイン以外の差別化がしにくいので、軌道に乗ってきたら、独自の外注工場を使って完全オリジナルの商品を作っても良いでしょう。
オンラインショップでの販売は、無料でネットショップが作れるBASEやSTORES.jpを利用すると良いでしょう。
メールアドレスがあれば、数分でネットショップを開設できるので、無料でアカウントを作って試してみることをオススメします。
無料ショップ開設なら【BASE】
驚くほど簡単にオンラインストアが作れる!【STORES.jp】
WEBサービスを作る
上記で紹介した「いらすとや」のように何らかのWEBサービスを作り、データ販売・広告収入につなげるのも良いでしょう。
「いらすとや」に貼り付けてある広告はgoogle社の「グーグルアドセンス」という広告です。ここでは詳しく書きませんが、興味のある方は詳しく調べて見てください。
WEBデザインとWEBプログラミングができれば、もっと本格的なサービスを展開することができます。
オンラインで学べる講座もたくさんあるので利用してみると良いでしょう。
プログラミングとデザインが学べるオンラインスクール・学校まとめ。インターネットを使って効率的に勉強する方法
デザイナーがプログラミングを学ぶメリットは、デザイナーがプログラミングスキルを身につける相乗効果とメリット。スキルの掛け合わせで選ばれるデザイナーになるの記事を読んでみてください。
デザイナーがプログラミングスキルを身につける相乗効果とメリット。スキルの掛け合わせで選ばれるデザイナーになる
デザインスキルを活かして起業しよう!
この記事ではデザイナーが起業する方法、フリーランスとの違いについて書いてきました。
デザイナーが起業する大きな魅力は「クライアントに依存しないビジネスが作れる」ことです。
簡単ではありませんが、軌道に乗ればデザインの仕事をもっと楽しくするひとつの選択肢になるはずです。
もちろん、既存の受託デザインも行いながら、事業を展開することもおすすめします。
リスク分散することもできますし、労働集約的な仕事から解放される可能性もあります。少しづつでも始めてみる価値はあるはずです。
案件紹介エージェントで高単価案件をGET!
フリーランスと並行して起業する場合は、安定感を増すために案件紹介エージェントを利用することをオススメします。
無料で登録することで、高単価案件を定期的に受注できる可能性があるので、仕事案件・業務委託求人を紹介してくれるエージェント・サービスとメリットまとめ【フリーランスデザイナー向け】の記事も参考にしてください。
仕事案件・業務委託求人を紹介してくれるエージェント・サービスとメリットまとめ【フリーランスデザイナー向け】
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